ツーリング： 九州、椎葉

早朝（深夜？）３時前、荷物を積み込み、そぉ〜と駐輪場からバイクを押し出す。
みんな寝ている時間なので、少し離れた所でエンジンをかけるのだ。

セルスイッチ、オン。キュルキュル、キュルキュル・・・・・、クイン、クイン・・・。
なんと、エンジンがかからずいきなり躓いてしまう。ひぇ〜
また、バッテリが上がってしまった。
新車購入後二ヶ月にして２度目のバッテリ上がりだ、信じられない。
前の日にも乗っているのに・・・。

とりあえず車の所まで押していき、懐中電灯で照らしながらサイドカバーを外し、まず、車のエンジン始動、そしてジェベルのバッテリへケーブルで接続してエンジン始動を試みる。泥棒と間違われそう。
すると１発でなんなくエンジン始動！。 やっぱ、バッテリか充電回路がおかしいのではないかと思う・・・。

速攻で後始末を終え出撃する。 夜中に騒がしくてすいません。みんな SUZUKI が悪いんです。（苦笑）

予定外の時間を消費してしまったので急がねばならない。
４：１０の竹原から四国（波方）行きのフェリーに乗らねばならないのだ。
乗り送れると待ち時間が辛い・・・。しかも寒い。

国道２号線を竹原港を目指して走るが、寒い。道路脇の温度表示は０度を表示している。
頑張って走った甲斐あって、出発７分前に何とか間に合ったが、すでにトラックが乗り込み始めている。急いで乗船手続きを行い乗船する。
（中四国フェリー：バイクと人間とで１４００円。安い。）

フェリーの客室には私ともう１人しかいない。後はみなトラックの中らしい。
「乗船後はエンジンを切り、客室へ・・・」のアナウンスがあったが関係ないみたい。
同じくアイドリングストップ運動なども無関係なんでしょうね。
残りのトラックはすべてエンジン止められない冷凍車だったのだろうか。
ちなみに、ディーゼル車１８％で車全体の窒素酸化物の７５％を排出していると環境庁の調査発表があったが、これはダイナモ上でのデータ、実際使用上は全体の９０％くらいになっているという話もある。

さて、さて１時間１０分の航海で四国へ上陸した。
建設中の来島大橋（？）を見つつ、早速自作マップケースを取り付ける。なかなか具合がよろしい。
Ｒ３１７を松山に向けて走り出すが、寒いぃ〜。
途中の玉川湖近くの道路での温度表示はなんと−１度、凍結注意の表示が出ている。 駐車している車の窓ガラスは凍結しているようだ。
その凍結があったのか、道路横の畑へ向けて軽自動車が突っ込んでいて放置されている。
石川手ダム付近でも車が突っ込んだ後があり、道路端の土の部分がえぐれている。

途中の路々、奥道後温泉のあたりの山には桜が咲き、奇麗であった。これで寒くなければ最高なんだけど。

Ｒ５６で伊予市に入り、そこからはＲ３７８夕やけ小やけラインへ入り長浜町を目指す。
このＲ３７８は景色も良く、道路自体はいいのだが（伊予市から長浜町の間を）走っている一部の車が極悪最低、マナー云々のレベルをはるかに超えている。
ちょうど通勤時間帯だったのだが、対向車線を私が走っているにもかかわらず、追い抜きで対向車線を走って向ってくる。それも１台や２台ではない。スピードも１２０Ｋｍ位出ているのではないだろうか。
１度などはそんなスピードで７０〜８０ｃｍ以内の間隔ですれ違った。もちろんこちらの車線内でである。
おそらく毎日の事で感覚麻痺状態なのだろうと思われるが、はっきり言ってあれは殺人未遂である！
「見られる為のライトオン」は行っているが、精神異常の奴等には無意味であった。

その極悪最低道路を過ぎ、Ｒ３７８から峠磯崎林道[P86-F2]へと入る道の確認する為にバイクを止めて地図を見ていると、どこからともなく背広を着て鞄を下げたサラリーマン氏が登場して「どちらに行かれますか？」と尋ねられた。
「峠磯崎林道へ入りたいのですが、ここからでいいのですかね」と確認をすると、やはり合っていた。
お礼を言って走り出す。
道を教えて貰って嬉しかったのだが、あのサラリーマン氏はどこから来てどこへ行くのかが気になった。あの辺、家があったかなぁ？ もしかして・・・たぬき？＼☆バキッ
もちろん、そんなわけあるはずない。
（峠磯崎林道は全線舗装、適度なワインディングで楽しめます）

今回のツーリング中、道端で地図を見ているとどこからともなくおじさんが現れ、声をかけてくれた事が２回もあったのだが、ソロツーリングで困っているように見えたのだろうか？
会社内では嫌われがちなおじさんであるが（笑）、捨てたもんじゃありません。


峠磯崎林道を抜け、保内町からＲ１９７佐田岬メロディーラインへと入る。
眺め最高である。天気も良い。こうでなくっちゃ、寒い思いをして走ってきたのだから。
途中で風力発電のプロペラが廻っていた。 室戸岬でみた風車は、風が強く迫力ある回転だったが、こちらは大人しく廻っていた。

三崎町から国道九四フェリーで九州へ渡ろうとするが、わずかに１０数分で乗り遅れてしまった。（時間確認してなかった）
堤防横で単行本を読みながらの時間待ちにも飽きて、佐田岬の方へ走ってみる事にする。
すぐに着くかと思いきや、結構時間がかかる。 途中道端でおばあちゃんがみかんを売っていた。

佐田岬の駐車場から灯台、九州が奇麗に見える。 カメラのフィルムを持ってくるのを忘れたのが悔やまれた。

フェリー乗り場へと戻ってみると、すでに５台ほど車が並んでいた。乗船手続きを済ませ、フィルムとフェリーの中で食べるお弁当を探しに歩く。
（国道九四フェリー：バイクと人間とで１５２０円。安い。）


フィルムはすぐに見つかるが弁当がない、仕方が無いのでパンを買う。
保内町（？）にあったコンビニで買っておくべきだった。

乗船時間となり乗船を始めるがバイクは車が乗り込んだ後、隙間に載せるため（笑） 一番最後に廻されてしまった。私の後ろについた車が焦れている。（ごめんねぇ〜）

１時間１０分で九州上陸となる。地図と予め決めておいたいくつかのルートメモを見ながら、どのルートを走るか考えるが、気付くと寝てしまっていた。（笑）


そうそう、
竹原〜四国のフェリーでは車止めのみだが、このフェリーではロープで固定される。
このロープがシートが破れるのではないかと言うくらい、ちから一杯シートに食いんでいていた。しかも、油が染み込んだロープであった。
下船前に自分でこのロープを外すが、やっぱりシートが油で汚れていた。（涙）

乗船券に「自動二輪車は転倒防止の為にロープ等で強く固定する」「異議は一切受け付けない」と書いた注意書きが添付されているが、これはちょっと・・・・。

こうなることは分かっているのだから、これに対する予防をした上で先の注意書きなら納得できるが、なんら予防を行わずに注意書きだけ添付されても・・・。
ちなみに、数年前に乗った広島−−別府フェリーもロープ固定であったが、シートには毛布をかけてその上からロープで固定されていた。（広別汽船 エライッ！）
これから行かれる人は、シートの上にタオルでもかけて、ロープ固定作業を見ていたほうが良いでしょう。（特にフルカウルバイクは）

１２時過ぎ、九州上陸だ。しかしまぁ、なんと時間のかかることか。高速道路だと、とっくの昔に着いているぞ。（笑）
まぁ、今回は「走る」のが目的の一つのツーリングだからいいんですけど。

佐賀関港を出てすぐに給油をするが、レギュラーで１リッター１０３円！たっか〜い！
ガソリン価格のカルテルで問題になった広島でももうちょっと安いぞ。
気になる燃費は３１．５Ｋｍ／リットル。あんまり良くないなぁ。３５Ｋｍくらいは行くかと思っていたんだが・・・。

佐賀関港 [P26-E5] からはＲ１９７を大分市に向かうが渋滞。じっと我慢して走る。バイク屋の多い道だった。

春日神社近くでＲ１９７からＲ２１０へと入り[P25-G6] 湯布院町、湯平温泉へ走る。途中このツーリングで初めてピースサイン！ もちろんサインを返す。ヘルメットの中のにやけた笑いは人には見せられない。（笑）

有料の「大分湯の平道路」[P33-A1] を迂回し（爆）、Ｒ５３７湯平温泉線から山下湖、やまなみハイウェイを南下し、エル・ランチョグランデ牧場へ向かうがなぜか、水分峠へ出てしまった。あっ！逆走してる。（苦笑）

水分峠[P24-G5] の駐車場では、なんか恥ずかしいのと、車が大量に止っていて騒々しいので休憩せずにそのままＵターンして、やまなみハイウェイを戻る。
記憶があいまいだが、この途中（もしかしたら山下湖からやまなみへ入る途中？）、広々とした空き地で休憩する。
ここが、マップケースを紹介している写真の場所だ。

めちゃくちゃ、天気が良い。景色も最高！
ときたま聞こえてくる、「どぉ〜ん」という音は、近くにある自衛隊演習地からの砲撃の音なんだろうなぁ。
この演習地は演習の無いときには開放されると地図に書いてあるのでいつか走ってみたいものだ。
でも、不発弾踏んだりして。＼☆バキッ そんな所は走らせるわけない。


休憩を終え、エンジンをかけようとするがニュートラルランプが付かない。
くそ〜、球切れか・・・。（実はそうではなかったのだが、それは２日目のレポートで）

エル・ランチョグランデ・ウェスタン乗馬牧場[P32-F2]入り口でやまなみハイウェイを下り、田野宝泉寺停車場線、Ｒ３８７を通り小国町を目指す。
途中の地蔵原から堀田[P32-C2]へ向かう道で迷い、不安になるが運を信じて走る。
結局、合ってはいたがわかりにくい道だった。

小国町からはＲ３８７を下筌ダム[P31-H2]まで、そこからはＲ４４２を日向神ダム[P31-D2] 近くまで走る。
途中の竹原峠はワインディングの連続で、ワインディングが堪能できます。
ジェベルはワインディングが楽です。オフロードよりこういう道の方が向いているような気さえして来ます。（笑）
でもなぜかリアは滑り気味です。オフでも滑り気味なんですけど。
３年ほど前、KMX200A でこの小国近辺の祝井川林道などを走りに来ているので、懐かしかったなぁ〜。

Ｒ４４２のニタ板（なんて読むのでしょうか？）[P31-D2] からは浮羽石川内線（５７号線）を星野村へと走るが、ここもワインディングの連続、堪能したというか、ええかげん疲れた。（笑）

星野村、役場前[P23-C5] から八女香春線（５２号線）へ入り「うきは」まで走るがここもワインディングだ。厭きた、疲れたと思いながらも、なぜか嬉々として走る自分が悲しい。（笑）

本当は原鶴温泉で温泉に入る予定だったのだが遅くなったので、そのまま渋滞のＲ３８６を走り、朝倉の嫁さんの実家へ１８時頃に到着。
さすがに疲れた。両手の握力が無くなっている。お尻も痛い。
でも、レーサーレプリカで走った後のようなどうしようもない首の痛み、手首、腰の痛みはない。
体にも優しいバイクかも知れない。（レプリカと比べるな）

朝倉−−御船−−蘇陽−−椎葉−−椎葉林道、内大臣林道−−砥用町−−
松橋−−朝倉
走行距離：３５７Ｋｍ


朝８時。今日は本命の椎葉だ。握力が落ちている位で昨日の疲れは残っていない。
頭痛がするのは・・・飲過ぎか。（苦笑）

さぁ、セルを廻して出発！
んっ？ セルが回らないぞ。(?_?) 今度はセルかよぉ〜。（爆発）
爆発してても仕方ないのでチェックする。といってもニュートラルには入っているし・・・。
あっ、もしかして昨日のニュートラルランプ切れが原因か。
ニュートラルランプが切れたことによって回路が切れ、ギアが入っていると判定される。
で、サイドスタンドが出ているとセルが回らないんだ。
試しにサイドスタンドをはずすと、セルが回りエンジンがかかった。
こんな安全対策いらない。ギア入れたままエンジンかけるとか、スタンド出したまま走行してダメージを受けるなんてのは、そんな事するやつの責任だ、即刻廃止してもらいたい。

後日、バイク屋にクレーム処理で点検修理に出して、このニュートラルランプが点かない原因が分かった。
ランプ切れ、ニュートラルスイッチの不具合が原因ではなく、シートレールとシートの間に入ったハーネスのカプラーがシートに押されて外れかけ、接触不良となっていたのだった。つまり、製造組み付け時の不具合。
バイク屋の社長曰く、「２０年前、HONDA CBX でこの不具合があった。SUZUKI は今か。」（笑）
SUZUKI の人、精進がたりませんな。


気を取り直して出発する。まず大分自動車道そして九州自動車道を南下し、御船で高速を下りる。
そしてＲ４４５を矢部町上寺 [P46-H4] まで走る途中で２回目の給油をする。燃費は前日と同じ３１．５Ｋｍ／リットルだ。
この近辺は石橋の町と言うらしい。Ｒ４４５を走っているだけでも古びた石橋を２つ見た。

矢部町上寺で通潤橋へ行こうかと一瞬考えるが、観光地化していて観光客が沢山いたら嫌なのでやめる。 観光地と観光団体は嫌いだ。せっかくのいい気分を覚めさせたくはない。

矢部町上寺からはＲ２１８を蘇陽[P47-D4] まで走り、そこからはＲ２６５を椎葉まで走る。
Ｒ２６５に入ってからは全く車は見ない。（昨日も山中ではほとんど見なかったが）

Ｒ２６５にある国見トンネルを抜けると小さな公園がある。
その公園でしばし休憩。 とてつもなく静かだ。聞こえるのはカッコウの泣き声と滝の水音、そして時たま遠くからのチェーンソーの小さな音だけだ。
天気もぽかぽか陽気で暖かい。公園のベンチで３０分ほど横になるがこの間に同方向への車、バイクは１台もなかった。
最高！！

国見峠の公園。



椎葉に入る。椎葉渓谷の深い山、静かさに感激しつつ椎葉林道へ入ろうとするが、道がわからず迷う。やっと入ったと思えば、大河内桑木原林道だったりした。（笑）
（この林道内でコスモ石油のタンクローリと出くわして驚いた。あんな狭い道をローリが走っているんですねぇ）
でも、道に迷っても全然平気、走る空中給油機と言われるジェベルの航続距離は絶大だ。
燃料切れに関しては全くのノープレッシャーだった。


道に迷ったあげく、鶴富屋敷入り口[P53-D5] 近辺で道端に止って地図をチェックしていると、車に乗ったおじさん登場！ 「道わかりますか？」と聞かれる。
その時にはわかったつもりだったので、指でＯＫサインを出して走りだす。
が・・・、やっぱり道が違う。
再度止って地図の確認をしていると、またしてもさっきのおじさん登場、車を降りて来て地図で道を教えていただく。
おじさんの話では、この辺の道は判りにくく迷う人が多いのだそうだ。
そして、迷った原因の一つがわかった。 最近できたバイパス道路が地図に記載されていなかったのだ。
ここでは本当に迷った。 最後には自分がどっち向いて走っているのかわからないくらいだったのだ。 おじさん、ありがとう！

しかし、今回のツーリングでは絶妙のタイミングで水先案内たるおじさんが現われ、しかも相手から道を教えてくれるという・・・。
やっぱり、日ごろの行いでしょうか。（笑）

日向椎葉湖横の道路はまたワインディングだ。もういい・・・、でも楽しんだなこれが。（笑）

椎葉林道への入り口、尾前渓谷[P53-B4] 前のガソリンスタンド横の食料品店で休憩をする。
コーラを飲んでいると店のおばちゃん登場。「天気がいいですねぇ」「やはり朝は寒かったですよ」などとちょっとした話をする。
普段このような話をすることなど絶対と言っていいほどないのだが、ソロツーリングで人恋しくなっているのだろうか。

椎葉林道入り口にはキャンプ場があった。屋根にソーラーパネルが設置された炊事場まである。
こんな所でキャンプしてみたいものだ。今度はテントを積んで来ようかしら。
この椎葉近辺には林道が無数にある。走り残したところも沢山ある、というかほとんど走っていない。是非また来たい。

さて、椎葉林道に入った。ここは九州一長いオフロード、地図には３７Ｋｍと書いてある。
林道入り口で全長を測るためにトリップＢをゼロリセットする。

林道へ入って程なく石橋（を模したコンロート橋？）が現れ、秘境ムードを盛り上げる。
林道を上っていく。時たま登ってきた道を振り返ると、深い山肌に道が付いているのが見える。最高の気分だ。
それにしても、ジェベルってよくリアが流れるバイクだなぁ。


椎葉林道と内大臣林道の境目である（？）椎矢峠で休憩。
ここは１５００ｍクラスの山に囲まれた峠で、標高１２８０ｍだ。 これから下っていく内大臣林道が右手の山肌に見える。


内大臣林道を下っていくとオフローダー３人が休憩をしていた。挨拶は無しだ、なんか寂しい。
さらに下っていくと、荷物を沢山積んだＳＬ２３０登場、今度は自分からピースサインを出す。相手は出す余裕がないみたいで、コックリとうなずく動作ですれ違う。そりゃ、オフロードで片手は中々はずせまい。

内大臣林道のオフロード終了時点でトリップＢをチェックする。地図とぴったり３７Ｋｍだった。地図と実走との距離差をチェックし、トリップの補正％をメーターに入力しラリー気分に浸ろうかとかと考えていたのに・・・楽しみが一つ減った。（笑）
この椎葉林道、内大臣林道は砕石の道路であまり好きなタイプではなかった。でもそれを充分景色が補ってくれた。

内大臣橋[P46-H6] 近辺は桜が咲き、とても奇麗であった。山も高い。
この辺とにかく走るのが楽しい。適度なカーブ、奇麗な景色。思いやりを持った車とのすれ違い。最高の気分に浸る。また来たい・・・・。

内大臣橋からは１８０号線ではなくＲ２１８を西に向かう。
途中、白バイが現れるが地図を見るふりをして止り、やりすごす。
しかし、白バイってなんであんなに静かなんでしょうか。

九州自動車道松橋インターから、高速に乗り朝倉へと帰る。
途中どこかのＰＡのベンチでまた寝る。 天気が良すぎて眠気がくるのです。

椎葉・・・、また行きたい。今度は日向方面から入って行こうかしら・・・。
テントを持って行こうかしら・・・。

九州（朝倉）−−（ほぼ全行程高速）−−広島
走行距離：３８４．５Ｋｍ


最終日、予定では耶馬溪から国東へ行き、竹田津−−徳山フェリーに乗る予定だったのだが高速道路で帰る事にした。

今日はどこが不調か、エンジンはかかるのかとワクワクしながらジェベルに跨りエンジンをかける。（爆）
なんと、１発でエンジンがかかるではないか、面白くない。（コラコラ）

春休みで寄生虫（帰省中だって）の家族と、義理父母に別れを告げ走り出す。

筑後小郡から大分道に乗り、九州道、中国縦貫道、山陽道と今日はほとんどが高速道路だ。

高速道路ではカウリングのないバイクは辛い。
特にオフロードバイクはポジションが立っているので、風圧で辛い。
法定速度で走るのが体の為にちょうど良い。
風と喧嘩してもしんどいだけだ。

高速道路での２輪の法定最高速度は現在８０Ｋｍ／Ｈ、これだと左車線走行が義務づけられているトレーラに挟まれて走る事になり危険だということもあり、乗用車と同じく１００Ｋｍ／Ｈに上げられるという噂がある。（噂だけなら以前からあるけど）
もしそうなったとしても、カウリングがないと１００Ｋｍ／Ｈで数時間の巡航は辛いだろうなぁ。


などと考えながらも、ちょっとは遊んでみる。（笑）
デジタルのスピードメータは振り切れないから面白くないけど。(^^;

と言う事で、高速道路では「忍」の一文字だ。

王司手前で４２０Ｋｍを走った所でガス欠となった。といっても車と違って予備タンクに切り替わっただけなんだけど。
今回３度目の給油での燃費は３２．５Ｋｍ／リットル。 どういう乗り方してもリッター３１〜３２Ｋｍなのかな。
ジェベルの予備タンク容量は取扱説明書通りの４リットル。
これだけで１２０Ｋｍ走れる計算になるが、予備が多すぎるような気もする。
予備４リッターをきっちり使い切れるかどうかは知らないけど、使えるのなら２リッターで十分なのではないだろうか。

（ちなみに、その後の最低燃費は２５Ｋｍ／リットルというのがあった）

以下高速道路をただ走るダケ・・・で書くことがない。（苦笑）
が、無理して書くと（笑）、お尻が痛い・・・、背骨にも来ている。
お尻の痛いのは、体重をオフロードバイクのスリムなシートだけで支えているだからある程度仕方が無い。しかも高速道路では体を動かして運動することもできない。
お尻に優しいといわれるワイラックスのバイク用座布団をどこか発売してくれないものだろうか。低車高なので４ｃｍ厚以内なら我慢します。（笑）

背骨は対風圧と、ザックの重量で痛みが出る。
実は嫁さんの実家でお弁当を作っていただいたのだが、瓶の栄養ドリンクが付いていたのだ。後ろに括り付けるのもなんだし・・・と言う事で背負っていたのだが、やはり背骨にきまして、途中でザックごと後ろに括り付けてしまった。
飲み物までは要らないのに。（苦笑）


途中どこかのパーキングエリアの芝生の上でお尻の痛さを癒すべく寝転がり（なんか寝転がってばかりだな）、横に置いたバイクを、「フレームがブーツで擦れてハクが付いたなぁ、でも錆びるなぁ、この辺が SUZUKI だなぁ」などとボケ〜と眺めていると、その視線の先のパーキングでカップルがエンジンを覗き込んだり、エンジンを吹かしたりしている。調子が悪いようだ。

見るとはなしに見ていたのだが、ふと気付くと前タイヤの前にプラのカバーのようなものが垂れ下がっている。たぶん、あれが振動して異音を出しているんだろう。
「気付くかなぁ〜」と思いながら見ているのだが、気付きそうにない。
しょうがない教えてやるか・・・。

で、やおら立ち上がりオネイサンの方に「そこ、なんか垂れ下がってますよ」と指摘すると、見た目に反してオネイサンは「あっ、ありがとうございます」と丁寧な返事を返す。人間見た目で判断してはいけないものだ。（失礼な）

思いっきり端折りますが（だって書くことがない）、
高速道路を山陽道志和でおりるが、このまま真っ直ぐかえるのも面白くないので、わざと山越えしワインディングを少し楽しんでから帰った。
（全然懲りてない）


総走行距離１２２１．５Ｋｍ